【今週の気になった本】筋肉はなぜ東大に宿るのか?「東大式筋トレ術」ほか

本を読もう!

ブログをはじめてすぐにGWに突入したりしてなかなか本をみる時間がなかったのですが、ようやく選書作業を再開しました。

私は毎週発売したすべての本を通覧して図書館に入れています。そんな中で今週の通覧で気になった本をご紹介していきます。

ここは司書らしく、NDC順でご紹介しようかと思います。NDCとは0〜9類までに本を分類する方法です。ちなみに、9類に小説が入ります。

ここで紹介する本は2017年5月2日までに発売された本です。NDCは10版準拠。

0〜2類

 

NDC:017(学校図書館)

まずは完全に図書館員向け。青弓社はあいかわらずいいお仕事をされています。著者の高橋恵美子さんは法政大学の先生だそうです。学校図書館は一人職場のことが多いので、現場に活力を与えるような本になるのではないでしょうか。


 

NDC:007.1(情報理論)

古今東西のさまざまな暗号を解説している本。暗号にまつわる歴史的なエピソードも紹介しているそうです。大学のときに公開鍵暗号とかやったんですが、さっぱり覚えていませんでした。やったんだけどなぁ……。


 

 

NDC:007.3(情報と社会)

著者の前刀さん(「さきとう」と読むそうです)はアップル本社で副社長を勤められ、アップル日本法人社長を勤めていた方。年俸いくらもらってたんでしょうね。スティーブ・ジョブズと一緒に働いていたってことですから、本当にすごい。表紙はなんか微妙ですけど、経歴だけで読みたくなります。


 

NDC:021.2(著作権)

ボカロPのみなさま、お待たせしました。儲けたいですよね。ならば著作権です。著作権をしっかり学ぶのです(笑)。著者の杉本さん自身がクリエイターなのですが、彼が専門家に聞くという体裁で著作権についてやわらか〜く学べる本です。


 

NDC:160(宗教)

島田裕巳さんは「浄土真宗はなぜ日本で一番多いのか」など多数の仏教関連本を書かれている先生です。非常に信頼できる著者が、これまたやわらかくギモンに答えてくれるというすばらしい本。特にこのグローバル時代、やはり宗教を知ることがかかせません。


 

NDC:209(世界史)

山川出版社がまたも気になる世界史本を出しました。「移動」「宗教」「環境」を軸に、時代の流れも交えながら解説をしてくれます。ちょっと高いので、ぜひ図書館で読んでみてください。


 

NDC:253(アメリカ合衆国)

個人的に公共哲学を勉強しています。「公共圏」は実践の中で試されるべき概念だと思うので、特に近代アメリカという主題は重要な気がします。まぁ、まだハーバーマスを勉強しきれてないので、この本はいつか読むリスト入りなのですが。


 

NDC:289.1(日本人伝記)

なんか表紙が不器用そうですね(笑)たぶん「敦盛」を舞っているところだと思います。織田信長を裏切った数多の人たちはなぜ裏切ったのか、ということにフォーカスした本。余談ですが、なぜか今週は今川義元の本も目立っていたような気がします。


 

NDC:289.1(日本人伝記)

情報学に携わる方は必ず参照する梅棹忠夫。主には民族学で活躍した彼の膨大な資料は国立民族学博物館にいまなお収められています。著者は「ウメサオタダオ展」の実行委員長として、その資料群を解読しています。紹介文には「登攀記」とありますが、膨大な資料の解読というのは登山にも似ているのでしょう。それを聞くだけでもすごそうな本です。


 

3類

 

NDC:316.1(国家と個人)

「やましいことがないのであれば、安全のために、あなたのプライバシーを開示するのは問題ないのでは?」という問いから出発して、さまざまな観点からプライバシー論を検討します。逆転の発想というヤツですが、共謀罪などが話題になる昨今ですし、そろそろプライバシーについて真剣に考えてもよい頃合いかもしれません。私はドゥルーズの管理社会論の答えはまだ出てないと思うのですが、どうなんでしょうか。


 

NDC:330.4(経済学)

「大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる本」がものすごい売れてるわけですが、初心者向けの経済学本というのは結構人気なわけです。この本は「経済学は頭で考えるより『感じる』ことが重要」というテーマで書かれています。確かに、財の効用とかは頭で考えるよりも感情をつけて「買えば買うほどたーのしー!」とか言いながら線を引いたほうがわかりやすかった覚えがあるような、ないような。


 

NDC:336.8(企業、経営)

派遣労働は今後ますます増えていく、と個人的には思います。というのも、私よ職場でもある市役所ではコストカットの指定管理が大前提になってきており、正社員であろうとも派遣先に常駐なんてのは当たり前になっているのです。この本では指揮系統の混乱などが指摘される派遣労働の現場で、当事者へフォーカスして実態に迫っています。


 

NDC:374.6(学校経営)

表紙がゆるい(笑)男性参加などが問題にされているPTAですが、実際に男性としてPTA会長を3年勤めたライターの方が、実体験から感じたことなどをまとめています。職業ライターでこの表紙ですから、「暇だったんだろうなぁ〜」っていう感じがすごい出てきて笑えます。


 

4〜5類

 

NDC:404(自然科学 – 論文集)

タイトルだけみると科学史とかっぽいですが、ニュートリノや重力波などの解説もしているようなのでこの分類なのかな、という気がします。著者の佐藤さんはブラックホールの解明をした方だとか。そんな方の頭の中をちょっとのぞいてみたいところです。


 

NDC:498(公衆衛生、予防医学)

なぜこれが予防医学なのか? となるかもしれません。ビッグデータを利用してみんなが何を調べているのか解析し、どんな病気にかかっているのか、あるいはどんな心配事があるのか、ということを発見しようというような試みです。ビッグデータはこれからますます面白くなるとは思っていますが、こんな考え方もあるんだなというのが驚きでした。


 

NDC:498.5(食品、栄養学)

健康食品なんてコロッとだまされる私です。最近はヨーグルトが体にいいというので親父に大量に買わされたりしました。まぁそんなマユツバな話はよいのですが、この本が立てている問いも結構挑戦的で、「朝食は必ずとるべきだ」とか「カロリー計算を行えば必ず減量できる」といった当たり前のような問いに疑問を投げかけます。ダイエットをいくらしてもできないという人のヒントが書かれているかもしれません。


 

NDC:518.8(都市計画)

犯罪をなくすには、機会を与えないことである。というわけで、タイトルにも遺跡とあるとおり、城や都市がどうやって防犯に取り組んできたのかということを分析している本です。そんな観点あったのかーという感じですので、おもしろ本を読みたい方にぜひ読んでもらいたい一冊。


 

NDC:568.8(天然ガスの採取)

ティーンズ向けの科学啓発本っぽいですが、わりとガッツリとメタンハイドレートの話のようです。著者の青山千晴さんはほかにもメタンハイドレートの本を書かれている専門家です。日本の天然資源としてメタンハイドレートは今後有力なので、そろそろ学んでおくとよいかもしれません。余談ですが、日本で天然資源というと、私はどうしてもコードギアスを思い出してしまいます……。


 

7〜9類

 

NDC:780.7(トレーニング)

今週の「すごいタイトルで賞」です。それ以外いうことありません(笑)
筋肉は東大に宿っているのですねぇ。


 

NDC:801.7(翻訳・会話法)

2020年に東京オリンピック開催に向けて、おそらく大量に必要になるであろう語学ボランティアを紹介しています。英語なんかを学びたいけど目標がないなーなんて思っている方は、これを目標にやってみるとよいのかもしれませんね。


 

NDC:910.2(日本文学史)

文学理論です。永井荷風が取り上げられているので気になったのですが、目次をみてみると「語り」や「語り手」ということを非常に丁寧に読み解いていました。近代を見ることでやはり多くの気づきがあるのではないかと思い、オススメです。


 

NDC:913.6(日本の小説)

普段は妖怪モノの小説を書かれている廣嶋玲子さんの本格ファンタジー小説。最近はファンタジー小説も充実してきていますが、ベテラン作家さんのものということで期待度高いです。


 

NDC:913.6(日本の小説)

桜庭一樹さんはいつの間にか大作家さんになっていたなーといった印象があります。GOSICK書いてる頃に直木賞とるなんて誰が想像したでしょうか。そんな桜庭さんの人気作を、新装丁で新潮社が出しました。この新潮文庫nexって気にしたことなかったんですが、ライトノベルではないけどライトノベルの次の作品というようなのを集めているようですね。


 

 

書いていると思ったより長くなった……実際のとこ、選書はこれだけではありません。

選んだ本はどれもオススメ本ですが、特に私が読みたいと思った本に厳選してます。読書の参考になれば幸いです。

次の紹介は2週間後の予定です。

 

投稿者: 森野

図書館で司書をしています

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